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和色(日本の伝統色)図鑑

クイズ「上級」に登場する和色27色を、色見本・読み方・由来とともに紹介します。

和色(わしょく)とは、日本で古くから使われてきた伝統的な色の名前のことです。植物や鳥、染料・顔料の原料、さらには時代や人物に由来する名前が多く、同じ「赤」や「緑」でも、ほんの少しの違いにそれぞれ名前が付けられてきました。

※伝統色には決まった一つの色があるわけではなく、色見本帳や資料によって色味(カラーコード)が異なります。このページのカラーコードは、当クイズで出題している代表的な値です。

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赤・桃系

紅くれない #D0104C

紅花(べにばな)から採れる染料の色。江戸時代には「紅一匁(もんめ)、金一匁」と言われるほど貴重だったとされ、「口紅」の語源にもなっています。

朱色しゅいろ #EB6238

硫化水銀を主成分とする鉱物「辰砂(しんしゃ)」から作られる顔料「朱」に由来します。神社の鳥居や社殿に使われ、魔除けの意味を持つとされてきました。

緋色ひいろ #D9333F

燃えるような鮮やかな赤。武将の陣羽織などに好んで使われ、「緋鯉(ひごい)」の名前にも残っています。

茜色あかねいろ #B7282E

アカネという植物の根から採れる染料の色。「茜色の空」という表現の通り、今も夕焼けを形容する言葉として使われます。

丹色にいろ #E2540A

顔料「丹(に)」に由来する、朱色よりやや黄みがかった赤。古くから建築や工芸の彩色に使われてきました。

弁柄色べんがらいろ #A13D2C

酸化鉄を主成分とする顔料「弁柄(べんがら)」の赤茶色。名前はインドのベンガル地方に由来するとされ、京都の町家の格子などにも使われています。

深緋こきひ #7C1C22

「深い緋色」を意味する濃い赤。奈良時代の養老律令(衣服令)では、四位の官人が着る朝服の色と定められていました。

桜色さくらいろ #FEEEED

満開の桜の花びらのような、ごく淡いピンク。「ピンク」より白に近く、儚さや上品さを表す色として着物や和菓子に使われます。

鴇色ときいろ #F1B2A4

鳥のトキの風切羽のような、淡く優しいピンク。かつて全国に生息したトキの姿が、色の名前として今も残っています。

黄・黄緑系

山吹色やまぶきいろ #F8B500

ヤマブキの花に由来する、赤みがかった鮮やかな黄色。小判の色にたとえられ、時代劇の「山吹色のお菓子」は賄賂の隠語として知られます。

承和色そがいろ #D6D69E

菊の花を愛した仁明天皇にちなみ、在位中の元号「承和(じょうわ)」から名付けられたとされる、菊のような淡い黄色。

鶸色ひわいろ #D7CF3A

鶸(ひわ)という小鳥の羽のような、明るい黄緑。江戸時代に着物の色として親しまれました。

萌黄色もえぎいろ #AACF53

春に萌え出る若葉の色。鎧の縅糸(おどしいと)の色としても好まれた、生命力を感じさせる黄緑です。

若草色わかくさいろ #A8CB3B

春に芽吹いたばかりの若い草の色。萌黄色とよく似た、瑞々しい黄緑です。

鶯色うぐいすいろ #6B6C23

ウグイスの羽のような、くすんだ黄緑がかった茶色。「うぐいす色」と聞いて明るい黄緑を思い浮かべる人も多いですが、それはメジロの色に近いと言われます。

緑系

常磐色ときわいろ #1B7340

松や杉など、一年中葉の色が変わらない常緑樹の深い緑。「常磐」は永遠不変を意味し、長寿や繁栄を祝う色とされてきました。

千歳緑ちとせみどり #1F4B3F

千年たっても変わらないとされる松の葉のような深い緑。常磐色と同じく、おめでたい色として好まれてきました。

青系

浅葱色あさぎいろ #00A3AF

「浅い(薄い)葱の葉の色」という意味を持つ、緑がかった明るい青。新選組の羽織の色として知られています。

瑠璃色るりいろ #1E50A2

仏教の七宝のひとつ「瑠璃」、すなわちラピスラズリのような紫みを帯びた深い青。

群青色ぐんじょういろ #4C6CB3

「青が群れる」と書く、鮮やかな青。藍銅鉱(らんどうこう)などの鉱物から作る岩絵具として、日本画で古くから使われてきました。

秘色ひそく #A8D8D8

中国・越州窯の青磁の色に由来する、淡い青緑。宮廷への献上品として一般の使用が禁じられたことから「秘色」と呼ばれたと伝えられます。

鉄紺てつこん #1A2744

鉄のような重厚感を帯びた、黒に近い紺色。引き締まった印象から、現代でもスーツや制服に使われる色です。

紫系

江戸紫えどむらさき #6A3D9A

江戸で好まれた、青みの強い紫。赤みのある「京紫」と対比され、粋な色とされてきました。

桔梗色ききょういろ #5654A2

秋の七草のひとつ、桔梗の花のような青紫。明智光秀の家紋「桔梗紋」でも知られる花です。

藤色ふじいろ #B19CD9

藤の花房のような、上品で淡い紫。平安時代から貴族に愛されてきた色です。

鼠(灰)系

銀鼠ぎんねず #9C9B94

銀色を帯びた、明るく上品な鼠色。江戸時代には「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」と呼ばれるほど、茶色や鼠色の微妙な違いを楽しむ文化がありました。

利休鼠りきゅうねずみ #7F8471

茶人・千利休の名を冠した、緑みを帯びた鼠色。利休本人が好んだ色というより、侘び茶のイメージから後世に名付けられたとされます。

和色の名前の付け方

和色の名前は、大きく分けると次のようなものから付けられています。由来を知っておくと、初めて見る色名でもおおよその色味が想像しやすくなります。

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