クイズ「上級」に登場する和色27色を、色見本・読み方・由来とともに紹介します。
和色(わしょく)とは、日本で古くから使われてきた伝統的な色の名前のことです。植物や鳥、染料・顔料の原料、さらには時代や人物に由来する名前が多く、同じ「赤」や「緑」でも、ほんの少しの違いにそれぞれ名前が付けられてきました。
※伝統色には決まった一つの色があるわけではなく、色見本帳や資料によって色味(カラーコード)が異なります。このページのカラーコードは、当クイズで出題している代表的な値です。
上級レベルで腕試しする →紅花(べにばな)から採れる染料の色。江戸時代には「紅一匁(もんめ)、金一匁」と言われるほど貴重だったとされ、「口紅」の語源にもなっています。
硫化水銀を主成分とする鉱物「辰砂(しんしゃ)」から作られる顔料「朱」に由来します。神社の鳥居や社殿に使われ、魔除けの意味を持つとされてきました。
燃えるような鮮やかな赤。武将の陣羽織などに好んで使われ、「緋鯉(ひごい)」の名前にも残っています。
アカネという植物の根から採れる染料の色。「茜色の空」という表現の通り、今も夕焼けを形容する言葉として使われます。
顔料「丹(に)」に由来する、朱色よりやや黄みがかった赤。古くから建築や工芸の彩色に使われてきました。
酸化鉄を主成分とする顔料「弁柄(べんがら)」の赤茶色。名前はインドのベンガル地方に由来するとされ、京都の町家の格子などにも使われています。
「深い緋色」を意味する濃い赤。奈良時代の養老律令(衣服令)では、四位の官人が着る朝服の色と定められていました。
満開の桜の花びらのような、ごく淡いピンク。「ピンク」より白に近く、儚さや上品さを表す色として着物や和菓子に使われます。
鳥のトキの風切羽のような、淡く優しいピンク。かつて全国に生息したトキの姿が、色の名前として今も残っています。
ヤマブキの花に由来する、赤みがかった鮮やかな黄色。小判の色にたとえられ、時代劇の「山吹色のお菓子」は賄賂の隠語として知られます。
菊の花を愛した仁明天皇にちなみ、在位中の元号「承和(じょうわ)」から名付けられたとされる、菊のような淡い黄色。
鶸(ひわ)という小鳥の羽のような、明るい黄緑。江戸時代に着物の色として親しまれました。
春に萌え出る若葉の色。鎧の縅糸(おどしいと)の色としても好まれた、生命力を感じさせる黄緑です。
春に芽吹いたばかりの若い草の色。萌黄色とよく似た、瑞々しい黄緑です。
ウグイスの羽のような、くすんだ黄緑がかった茶色。「うぐいす色」と聞いて明るい黄緑を思い浮かべる人も多いですが、それはメジロの色に近いと言われます。
松や杉など、一年中葉の色が変わらない常緑樹の深い緑。「常磐」は永遠不変を意味し、長寿や繁栄を祝う色とされてきました。
千年たっても変わらないとされる松の葉のような深い緑。常磐色と同じく、おめでたい色として好まれてきました。
「浅い(薄い)葱の葉の色」という意味を持つ、緑がかった明るい青。新選組の羽織の色として知られています。
仏教の七宝のひとつ「瑠璃」、すなわちラピスラズリのような紫みを帯びた深い青。
「青が群れる」と書く、鮮やかな青。藍銅鉱(らんどうこう)などの鉱物から作る岩絵具として、日本画で古くから使われてきました。
中国・越州窯の青磁の色に由来する、淡い青緑。宮廷への献上品として一般の使用が禁じられたことから「秘色」と呼ばれたと伝えられます。
鉄のような重厚感を帯びた、黒に近い紺色。引き締まった印象から、現代でもスーツや制服に使われる色です。
江戸で好まれた、青みの強い紫。赤みのある「京紫」と対比され、粋な色とされてきました。
秋の七草のひとつ、桔梗の花のような青紫。明智光秀の家紋「桔梗紋」でも知られる花です。
藤の花房のような、上品で淡い紫。平安時代から貴族に愛されてきた色です。
銀色を帯びた、明るく上品な鼠色。江戸時代には「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」と呼ばれるほど、茶色や鼠色の微妙な違いを楽しむ文化がありました。
茶人・千利休の名を冠した、緑みを帯びた鼠色。利休本人が好んだ色というより、侘び茶のイメージから後世に名付けられたとされます。
和色の名前は、大きく分けると次のようなものから付けられています。由来を知っておくと、初めて見る色名でもおおよその色味が想像しやすくなります。